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日系企業の人事 基本の「き」

ベトナム人の定着率をアップさせる 福利厚生や待遇


今回は日系企業の多くが直面する課題の「定着率」について説明いたします。そもそもベトナム人は、学校を卒業した最初の就職先について、あまり覚悟がなく、企業研究などもしないで安易に決める傾向があります。その結果、新卒社員や若年層には、最初の数年間は経験を積むためのトレーニング就職と考える人が多く、26歳以下は数年で転職する人が多い印象です。こうした若手社員の定着率を簡単にアップさせることは難しいでしょう。

 

ただ、若年層に対しては、影響を受けやすい両親や兄弟と親密になると効果的なので、入社前に内定者懇親会や会食会などを開いて、従業員家族との接点を持つのが有効と思います。従業員の年齢に関係なく、定着率の良い会社の特徴は以下です。
 
1:年収ではさほど変わらなくても、同業他社より賞与額が多い。月給を低めに設定しても賞与を数ヶ月分払っている企業などでは、若年層の定着率が良い印象です。
2:昼食補助、ガソリン代支給、バイク駐輪場代支給などの細かい手当が多い。また、社員旅行や忘年会、誕生日会、中秋節祝い、日本研修などを会社負担で行う企業も同様です。
3:寄付やボランティア活動などの、社会貢献活動を行っている。
 
本質的には、「自己成長できる」、「将来のキャリアパスがわかる」、「収入が増える」などを実感できる人事制度の構築が重要です。日本人とは違って企業にロイヤリティを感じる人が少ないため、上司・部下の信頼感や人としての尊重など、属人的な関係性も大切になります。
仮に辞意を伝えられたら、何度も話し合い、「私のためにも仕事を続けてほしい」と言うくらい、感情に訴えかけることも必要です。

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