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Creator's Eye 広告制作から見たベトナム人

最終回  ベトナム映画の可能性


近年、ベトナムの映画市場では、国産映画が大きな盛り上がりを見せています。興行収入が100万ドルを超える作品も数多く誕生しており、2014年の興行収入は前年1.5倍の約7860万USD(約94億円)になるそうです。中でも、2014年公開のチャーリー・グエン監督作品『明日にオマカセ2』(De Mai Tinh 2)は、2ヶ月の上映期間で約1000億VND(約5億6000万円)の興行収入を記録しており、ビッグバジェットのハリウッド映画を大幅に上回る結果になっています。

ベトナムでは文化政策が開放的になるにつれ、今までの国営映画会社によるベトナム戦争をテーマとした国威発揚を目的とした映画作りから、民間の映画会社による日常生活にスポットを当てた、コメディー色の強い作品が増えてきています。先にご紹介した『明日にオマカセ2』はその典型的な一例ですね。

同時に、海外においてもベトナム映画の評価が高まってきており、今年のカンヌ国際映画祭に出展された『私は草に黄色の花を見る』(Toi Thay Hoa Vang Tren Co Xanh)は貧しい農村部を舞台に、友愛、慈愛、博愛と様々な愛の形を描いた、ベトナム映画界のパイオニアとして期待されています。

これまでは、ベトナム戦争を題材にした多くの作品が世界的な成功を収めてきましたが、新たな局面を迎えたベトナムの国産映画が、世界的な成功を収める日が近いかもしれませんね。

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