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あなたの知らないベトナムビジネス

ベトナムのオリジナル調味料
TPP施行後はマーケット拡大も


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年前に日本で初めてスーパーに行ったとき、「日本はこんなに調味料が多のか」と驚いたのをまだ覚えています。しかし20年後の今、ベトナムのスーパーに行くと、「ベトナムオリジナルの調味料もいっぱいあるな」と驚きます。日本のように国土が南北に長いベトナムでは、地方でしか入手できない調味料も多かったのですが、生産技術と物流の発達で一気に全国の食卓に広がったようです。

その有名な一例が、ニャチャン発祥のチリレモン塩です。ニャチャン出身のKhoaさんが、大学卒業後地元に戻り、失敗を重ねながら色々な仕事をしている間に、地元で大人気のこの調味料に着目。それまでは個々人が昔ながらの製法で作っていたため、保存性が悪く、地元でしか消費されなかったようです。

その保存性を高め、受け入れられやすい味に調え、スマートなパッケージを付けて、工業商品に変身させた。さらに、コープマートやマキシマークのような、チェーンスーパーの物流システムに載せることに成功したそうです。

2015年初には月間約7万本を出荷して、年商数百億VNDにまで伸びたとか。金額的にはまだまだでも、毎年50%以上成長しており、個人事業主としては十分に大きな市場のはずです。彼は他の調味料も研究開発しているようで、Khoa氏の快進撃はとても楽しみです。

ニッチマーケットなので大手が参入しないようで、中小企業にとっては都合のよい話。しかも、材料が完全に現地調達となるので、TPPの施行後は無税で加盟各国に輸出できるはず。TPP商圏を考えると決して無視できない市場でしょう。やり方次第で、とても可能性がある面白いビジネスになりますね。

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