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熱視線!ベトナムの不動産マーケット

拡大する小規模一軒家のニーズ
富裕層の増加が新たな市場を作る


ーチミン市では最近まで、一軒家の市場はデベロッパーからあまり注目されていなかった。2015年以前では、インフラが完備した地域での高級住宅を開発するデベロッパーが数社あった程度だ。その中で一般的に知られているのは、Phu My HungとKhang Dien不動産会社である。

しかし、2015年になると新たな需要が急増し、デベロッパーは購入者の好みに合わせた開発・供給をし始める。その結果、現在の開発プロジェクトは5年前と比べて規模が小さくなり、敷地面積が50~75㎡の一軒家と200㎡のヴィラが市場に出ると、爆発的な人気となった。

面積を小さくすることで購入者の手により届きやすくなり、現在では高級コンドミニアムと共に、富裕層から好まれる選択肢の一つとなっている。ホーチミン市内の一軒家の価格は、以前は一般的な高級コンドミニアムの3倍だったが、現在開発中の地域ではこの比率が1.7倍に縮小している。

核世帯化の傾向が、平均世帯のサイズを小さくしている。こうした現代的なライフスタイルが多大な影響力と魅力を持つ一方、伝統的な生活スタイルは今でも重要視されており、多世代世帯は人口の約24%とかなりの割合を占めている。こうした多世代世帯の文化と急速に拡大する富裕層のコンビネーションが、新市場を作ったともいえる。

ベトナムでは小規模だが勢いよく拡大している富裕層の存在が、見逃されているように思われる。平均年収2万ドル以上のこの階層は、2016年現在の25万家庭から2020年には53万家庭の倍に増加し、28万家庭が中間層から富裕層に参入すると予測される。その彼らが、顕著な購買力を示す市場を形成していくと期待されている。

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