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SSI証券のべト「株」探訪記

利益成長と経済成長にギャップ
年末には為替レートの調整も Vol. 13


場企業の利益成長率がVNインデックス上昇率に追いつけないせいで、VNインデックスのPER指数(株価収益率)は16.2倍に引き上げられた。同じ上昇率を達しているタイやフィリピン、マレーシアでは株価評価がほとんど変わらない。GDPの10.5%だけを占めている銀行業、保険・金融業、不動産業だが、市場の時価総額全体の42%も占めている。これが原因で、上場企業の利益成長と経済成長との間に差が出た。

高い評価額は海外投資家に株の購買を懸念させ、前年同期の1兆1000億VNDと比べて、今年10月中の買い越し額はたった1300億VNDだった。流動性が16%減少し、10月のVNインデックスは軽く下落した。

銀行は以前ほど流動性に余裕を持たせず、銀行間金利と短期国債の金利が急増したことを示した。2016年11月11日に、銀行間金利は65日ぶりに最高値の1.083%に、14日期限の国債金利は年内最高値の3%に上昇した。

9月以来、中央銀行は連続的に基準為替相場を引き上げ、9月1日~11月11日は0.62%増、年初から0.76%増となった。公式市場と自由市場での上昇率はより低く、9月初以来、公式市場では0.13%増で、自由市場では0.38%増となった。

外貨の需要が高まる年末時点で基準為替相場を能動的に調整するのは、為替レートの圧力を緩和するに当たって中央銀行の合理的な政策だと見られる。2017年には貿易黒字が減り、赤字が出ると見込まれる。ベトナムドン高が要因ではないが2016年の輸出鈍化は、ドル高を背景にベトナム商品の競争力を取り戻すために、為替レートの調整が必要だ。3ヶ月以内でドル指数が3.4%上昇し、連邦準備制度(FED)が12月に利上げする可能性は80%以上だと予想されている。

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