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ベトナム人マネジメントの「素」

相場感や平均値の向こう側へ の巻


かの価値や価格を判断する時、特にサラリーの決定や交渉の時、日本語には便利で使いたくなる魔法の言葉がありますよね。「市場の相場、平均値です!」。本社への報告や決済申請、メンバーに対しても説得力があると思います。ただ同時に、これがベトナム人のマネジメント層をイラつかせる言葉になるってことを、ご存知でしょうか?

自社採用では「市場の平均値からずれてない?」、社員との給料交渉では「市場の相場からすると君は…」などと言う日本人ダイレクターはいるでしょう。ただ、ベトナム人マネジャーからは、「いい人材が欲しいのに平均値?自分の物差しがないの?」、「知りたいのは市場の評価じゃなくて、この会社やあなたの評価です!」と、不安に思われているのです。

ここにミスコミュニケーションのポイントがあります。日本人にとって市場の平均値という言葉は、魔法ではあっても数ある評価の一つという意識が強いようですが、ベトナム人スタッフには思った以上に伝わっていません。こういった時の対応はシンプルです。

「市場平均値はこうだが、会社としてはこう評価し、個人的にはこう感じてる。なぜなら…」と、相場感や平均値を枕詞にして、会社の評価と自分の評価をキチンと伝えるのです。自分のために様々な角度から考えているんだな、この上司は! というポジティブ思考に一変します。

外部の評価は伝えたくないと思う方もいるでしょうが、マネジャーくらいのポジションであれば絶対に知り得るもの。自ら伝えたほうが認知欲求を満たして、会社やあなたへの信頼感が増します。ぜひ一度、年度末の評価時に試してみてください。

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