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SSI証券のべト「株」探訪記

2016年のベトナム経済の成長
2017年は経済主体の戦略転換を Vol.15


界的な原油価格の上昇と共に、不動産市場も引き続き活発となったため、石油、ガス、建材及び不動産業がVNインデックスの15%増に大きく寄与した。一方、2016年内の市場で最大の割合を持つ銀行業は10%の減少。VNインデックスは株価収益率(PE)が16.2倍で、タイの17倍やマレーシアの16.6倍とほぼ同じだ。

2016年のベトナムのGDP(国内総生産)は6.21%。農業と鉱業は伸びなかったが、反して加工業、製造業、建設業、サービス業が主要な促進力になった。個別に見ると水産・農林業は1.36%で、1990年以来最低の水準。農業は水産・農林業の中で最大の割合(75%)を占めるが、成長率は最も低くて0.72%。特に南部メコンデルタ地方での干ばつと塩害が原因だ。また、2016年は米生産地の0.5%減や生産能力の2.8%減により、米の総生産量は前年比3.3%減の4360万t。特に南部の生産量は4.8%減となった。

建設業は10%の高水準で、最大の割合を持つ住宅建設関連は13.6%という最大水準に達した。FDIによる建設業の成長率は10.9%減となったが、FDI関連の多くの建設プロジェクトが終了しつつあるのだろう。サービス業は6.98%で、過去5年間の最大値である。詳細には宿泊サービス・外食産業が6.7%、不動産業は4%だった。

2017年の経済成長は経済主体の戦略転換がカギとなる。例えば不動産業では、投資者が市場の細分化を進めなければニーズが落ち、供給過剰となって建設、建材、不動産業の成長が鈍化する可能性がある。農業では成長の刺激策として作物の転換加速が必要だろう。輸出市場や商品価格などの外部要因も大きな影響を与え、経済成長を支えるセクターは金融業、旅行業、小売業であると予想される。

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