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熱視線!ベトナムの不動産マーケット

クルマと鉄道
ハノイとホーチミン市の渋滞 Vol. 10


前にも伝えたが、ベトナムの大都市のどちらかに住んだり働いたりしている人は、現在の交通問題を痛感しているはずだ。問題はそれが改善されるか悪化していくかであり、交通及び輸送インフラは、両都市の発展し続ける不動産市場にとっても重要なポイントとなる。

移動速度を調査し、都市規模での渋滞レベルを比較しているNUMBEOの交通効率指標によると、ホーチミン市は片道の移動時間が地方の他の都市と同程度の30分だが、ハノイは人口密度が高いので45分と長い。ただ、年間35%の成長率で持続的に自家用車が増加し続けており、2025年までに南北どちらでも自家用車の保有台数が3倍まで増加する予測もあって、この傾向が緩和される兆しはない。

また、自動車は自転車の4倍、駐車時には6倍もの道路空間を必要とするが、中心業務地区のビルのうち交通省のガイドラインを満たすもの、および十分な駐車場を備えたものは14%しかない。増加し続ける人口密度、そして限られた道路拡張の余地も考慮すると、深刻な交通問題に至る可能性も考えられる。

地下鉄にはこのような問題を解決するポテンシャルはあるものの、迅速に渋滞を緩和できるか予測が非常に困難だ。バンコクを例にすれば、このタイの首都は1年目の目標利用者数を達成するのに16年間かかっている。地下鉄の開業は路線単位となるため、完全な地下鉄網が構築されるまでは広く普及せず、人口の一部にのみ利用が限られるという問題もある。

残念ながらベトナムの大都市において交通渋滞が加速するのはまず間違いなく、不動産価格という点からも、好影響を与えるとは言いがたい。

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