ビジネス

Business

EY大手会計事務所のベトナム事情

借入費用の資産計上
対象資産には注意が必要 Vol. 17


17回の対談は、前回に引き続き監査担当シニアマネージャーのDoanhさんです。

小野瀬 前回は固定資産の耐用年数等について話をしましたが、同様に固定資産に関連する論点として、借入金から発生した利息等の費用についての資産計上があります。国際会計基準(以下IFRS)においては、固定資産の建設のための借入金から発生した利息等の費用について、一定の場合に資産計上が必要となるケースがありますね。ベトナム会計基準上の取扱いについて教えてください。

Doanh 現在のベトナムの会計基準であるCircular200/2014/TT-BTC(以下Circular200)においては、特定の固定資産の建設のためにだけ調達した借入金の費用(支払利息等)については、IFRSと同様に、固定資産の取得価額に含めることが必要となります。
なお、改正前の基準(VAS16)においては、建設期間が12ヶ月以上の場合にのみ、資産計上するとされていましたが、Circular200においては建設期間の制限はありません。

小野瀬 なるほど。現在は建設期間による制限はなくなったのですね。ちなみに、建設資産の種類による制限はありますか? 具体的には、建設業の会社などにおいては、顧客への販売目的で建設する資産についての工事期間が12ヶ月を超えるようなケースもあります。このような場合の取扱いについても教えてください。

Doanh Circular200においては販売用の資産、すなわち棚卸資産に区分される資産についての借入金の支払利息は、資産計上することが認められていません。当該基準の適用に当たっては、対象資産の範囲についても、事前に十分に確認しておくことが重要となります。

ページの先頭へ