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熱視線!ベトナムの不動産マーケット

小売業向け不動産市場の魅力と懸念 Vol. 13


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.T.カーニーの調査「2017年グローバル・リテール・デベロップメント指数」によると、ベトナムは小売市場の参入魅力度ランキングで6位。消費者信頼感の向上やEコマースの拡大、自由貿易の推進、インフラの改善などの好条件が揃っている。また、1人当たりの小売り店舗面積はハノイでは0.26㎡、ホーチミン市では0.12㎡で、近隣のバンコクやシンガポールより小さく、成長余地が大きいと見られる。

これに伴い、小売業向け商業施設の開発市場も広がっている。ベトナムの小売業は活発で、競争が激しい。生き残りのため、新規の小売施設物件にはエンターテインメント施設やテナントミックス、遊園地、オンライン・オフラインストア、コワーキングスペースなど、革新的なコンセプトが求められる。

また、物件のプランニングやショッピングセンターのマネジメント・マーケティングの質、店舗・住居一体型のショップハウスとの競争も懸念すべきだ。立地の選定もカギとなっており、商業施設の不動産市場は常に変化し、後発の高品質物件が前の物件に取って代わる。

一般的に、事業を拡大したい小売事業者は、評判の良い商業デベロッパーと好立地物件を選択する傾向がある。上手く企画するデベロッパーは成功するが、「建設したらテナント様がやってくれる」という考えのデベロッパーは失敗するだろう。アドバイスは、しっかりとしたリサーチ・プランニングと同時に長期的な視野を持ち、将来の競争性を充分に分析することだ。消費者トレンドの変化に合わせて小売事業者は常に変化しなければならないため、商業デベロッパーもそれに適合させることが肝心だ。

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