総力特集

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供給増にも関わらず売れ続けるベトナムの住宅不動産。日系を含めた外資系企業の参入も顕著だ。昨年7月の住宅法改正で、外国人の購入者も急増している。これはバブルなのか?市場拡大はどこまで続くのか? 各業界の専門家たちが現在と未来を語る。

 
 

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コンドミニアムなどを購入する日本人が増えているが、不動産事業を行うエスパシオグループの有馬代表もその一人。今年6月にリバービューの2ベッドルームを購入した彼が、そのリアルを語る。

 
 

キャンセル物件を即決

有馬氏が不動産購入に動いたのは初めてではない。最初は2014年12月に販売された、ホーチミン市ビンタン区の「Vinhomes Central Park」。外国人解禁前だったが、住居用としては購入できたし、法改正があれば賃貸権から所有権に変更することが、物件の契約書に書かれていたという。 しかし、70~80㎡の2ベッドルームを希望するものの抽選に漏れ、再挑戦した翌年1月の抽選にも外れた。

「しばらくは、もういいやって思ってました(笑)。そんな中で、2区にあるマステリ・タオディエンはメトロ唯一の駅直結物件で、メトロ開通後は会社にも通いやすい。ただ、好きなリバービューの部屋が売れており、あきらめていました」

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それが「キャンセル物件」として、今年6月に売り出された。情報を得た有馬氏は即決し、販売日にクレジットカードで50万円のデポジットを支払う。その後5日以内に頭金として価格の20~30%を振り込むのが普通だが、今年10月の完成予定なので95%を振り込むことになった。早速日本に飛んで、海外送金で入金。普通一括支払には5~10%程度の割引もあるが、今回はキャンセル物件なのでその特典はなかったという。

「2ベッドルームの68㎡で、38階。価格は全て込みで1400万円ほどでした。住居用なので好きな内装を設計中です。不動産投資の楽しみの一つですね」

購入価格は日本の10分の1程度

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初期の状態の室内

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有馬氏の部屋のデザイン案

同物件は床、壁、フローリング、バスルームなど基本部分は完備しているが、内装は購入者が行う。有馬氏は地場の設計会社に依頼し、デザインが固まりつつある段階。キッチンやベッドルームなどを新規で施工する内装費は、家電製品など全てを含めて150万円だという。

「ここは東京で言えば池袋のような地域。池袋で駅直結、70㎡なら1億3000万円ほどするでしょうから、内装費を入れて1550万円ならかなり安いと思います」

海外不動産の注意点を聞くと、工事の遅れや中止があるのでデベロッパーを選ぶことと、カントリーリスクを考えること。後者はまず人口が少ないことのリスク。賃貸や売買の需要が低く、労働者も少ないので工事が止まる危険がある。停電のリスクとなる電力事情にも注意。その点、ベトナムは石油や石炭が取れるし、発電所建設も増加中で、人口も多い。

「法改正で外国人の所有が認められたのに加えて、賃貸と、海外への送金も可能になりました。ベトナムの不動産は、今後10年は上がると思います」

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