総力特集

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ベトナムには進出したいが初期投資が心配、事業を早くタートさせたい、リスクを考えて市場調査から始めたい……。こうしたニーズの解決法として、「レンタル工場」や「レンタルオフィス」が拡大している。入居企業、サービス、賃料や今後の事業展開まで、南北8社の企業にその特徴を語ってもらった。

 

世界クオリティながら 割安な賃料が魅力

ホーチミン市から北に約31㎞のビンズン省新都心、VSIP2の南西に位置するのがメープルツリービジネスシティー工業団地だ。メープルツリーは世界展開しているシンガポール政府系の不動産デベロッパーで、ベトナムではSC VivoCity、M Plaza Saigon(旧Kumho Asiana Plaza)、Intercontinental Asiana Saigonやマンションなどを持ち、投資・運営管理資産は950億円超に上る。

ビンズン省においては、レンタル工場、Aグレードオフィス、レンタル倉庫のサービスの他、オーダーメイドの建物・設備も顧客の要望に応じて提供している。

レンタル工場は約1000㎡と約2000㎡で計約50区画。入居企業は日本、韓国、欧米系などで、世界的な企業からの問合せが多く、業種では製造、電機、印刷、金型、パッケージング等が多いという。

レンタル工場

レンタル工場

「シンガポール系ならではのグローバルスタンダードの質の高いサービスを、迅速かつ効率的に提供しています。私が弊社全14プロジェクトの日本人窓口の担当で、この条件で賃料が月額4.2ドル/㎡なのはリーズナブルだと思います」

グローバル大手の運営、立地、比較的強固な構造と地盤、設置済みの消防設備、サービス水準などからすれば、確かに割安感が強い。また、省エネを重視し、天井には採光窓を設けて電気代が節約できるようになっている。

日系企業のニーズ増 さらに拡張を予定

同社はベトナムでまず物流センターを竣工。レンタル工場が少なかったことを商機と見て事業参入を決めた。入居企業の事業は概ね順調で、事業拡張のために自社工場を建て、レンタル工場を退去・移転するケースもあるという。

「弊社のレンタル工場から出て行かれるのは収入減で、残念ですが、お客様のスタートアップという意味でのレンタル工場としての役割を全うしているので、お客様の成功は素直にうれしいですね」

ベトナムは経済の勢いや廉価な労働力があり、今後もレンタル工場を求める日系企業の増加は必至と見ている。
「中小企業様や中小工場様が海外移転を考えればベトナム、しかもレンタル工場は一番優先度が高いと思います」

世界各国の企業から人気が高く、現在の空きは数区画のみだが、ニーズ増に合わせて2019年に拡張を予定している。

基本情報

竣工年 : 2015年
所在地 : Urban Complex Hoa Phu Ward, Thu Dau Mot City, Binh Duong Province
区画 : 1000㎡と2000㎡の全約50区画
最低契約年数 : 3年
賃料目安 : 4.2USD/㎡(月額、管理費込、VAT別)

 

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