総力特集

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ベトナムには進出したいが初期投資が心配、事業を早くタートさせたい、リスクを考えて市場調査から始めたい……。こうしたニーズの解決法として、「レンタル工場」や「レンタルオフィス」が拡大している。入居企業、サービス、賃料や今後の事業展開まで、南北8社の企業にその特徴を語ってもらった。

 

進出しやすい小区画 操業後の支援も充実

総面積約2700haのニョンチャック工業団地エリアにおいて、2015年からニョンチャックⅢ内でスタートした日系企業向けレンタル工場。JICAの海外投融資を活用し、地場デベロッパーのティンギア社や日系のフォーバル等が出資した新会社、Japanese SME’s Development Joint Stock Company(JSC)が運営している。その特徴は「中小企業向け」。

「2011年に調査を始めた当時は、1ha規模や1棟貸しのレンタル工場がほとんど。日系中小企業には広すぎるので、基本の区画を288㎡と648㎡にしました。288㎡なら従業員5~6人の規模ですね」

月額360USDの「ワンストップサポート」では、操業前はもちろん、特に操業後の支援を充実。中小企業にはベトナムの法律や商習慣を熟知する人が少なく、事業運営上困ることが多くある。そこで「よろず相談」を受け付けており、月に1回の集合研修や、週に2回の日本語研修も実施している。

「また、一般的なレンタル工場は途中解約でお客様が残金を支払いますが、弊社は退去の6ヶ月前に通知すれば残金の支払いはありません。その代わり、3ヶ月分(288㎡は6ヶ月分)のデボジットをお願いしています」

レンタル工場


管理事務所

「準備室」も用意 2020年に全棟完成

現在は総面積約18 ha中に長屋式の7棟があり、57区画中の7割ほどが埋まっている。入居企業は金属加工やプラスチック射出成型など裾野産業が多く、輸出型企業がほとんど。日系企業が約8割で、残りは韓国、台湾、ベトナム企業などだ。

「後継者問題や人手不足で悩む日本の中小企業の、海外進出ニーズは高まると見ています。その場合はレンタル工場が一般的。また、中国やタイの日系企業が、レンタル工場で進出するケースも増えています」

東西ハイウェイが完成してホーチミン市から1時弱と便利になった。2017年8月には2階建ての管理事務所が完成し、大小9室の会議室と6室のレンタルオフィスが利用可能だ。

「進出しても準備期間と工場の内装工事で4~5ヶ月必要で、その間のスタッフの採用やミーティングなどの準備室に使えればと思います。日系のレストランも10月にオープン予定です」

2020年には全18棟が完成予定で、全区画が113程度になるという。

基本情報

設立年 : 2015年
所在地 : Duong 25B,Xa Hiep Phuoc, Huyen Nhon Trach, Tinh Dong Nai Province
区画 : 基本的に288㎡と, 648㎡で57区画
最低契約年数 : 3年
賃料目安 : 4.5~5.5USD/㎡(月額、ワンストップサポートサービス込み)、管理費0.5USD/1㎡(年額、VAT別)

 

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