総力特集

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ベトナムには進出したいが初期投資が心配、事業を早くタートさせたい、リスクを考えて市場調査から始めたい……。こうしたニーズの解決法として、「レンタル工場」や「レンタルオフィス」が拡大している。入居企業、サービス、賃料や今後の事業展開まで、南北8社の企業にその特徴を語ってもらった。

 

Kizuna3が来年完成 韓国系企業が増加

ロンアン省のタンキム工業団地K区画内にあるKizunaレンタルサービス工場。Kizuna1が2012年に2万9000㎡の32区画で、2015年にはKizuna2が4万2000㎡の72区画で完成した。そして3万7000㎡内40区画のKizuna3は2017年11月に完成予定だ。

入居企業は計約80社で、Kizuna1と2の入居率は共に約90%。人気の理由はホーチミン市内から約20㎞という立地や日本語対応スタッフ常駐の他、実費で提供する行政手続きのサポートがある。特に当初はこのニーズが最も多く、現在でも同サービスの利用率は100%だ。

入居企業の業種は食品加工、地ビール製造、縫製業、電子部品製造などで、中小企業が100%。Kizuna1では日系企業が67%だが、徐々に韓国系が増えてKizuna2では32%と最も多くなっている。
「日系と同じく韓国の中小企業様も、500~1000㎡の小規模の工場を探されています。両者の類似点はしっかりとした行政手続きのサポートができる工場。また、母国語である日本語や韓国語でのサービス提供を望む企業様が多いですね」

レンタル工場

レンタル工場の内観

会計サポートも開始 今後の将来性も十分

2011年から日系中小企業のベトナム進出がブームとなり、小規模な工場と初期投資の軽減が求められてレンタル工場の開発が進んだが、課題は他にもあったという。
「新しい国、環境、法律規定の中で、日系中小企業様の多くは行政手続きの困難に直面しました。これらの状況を知って弊社は、製造スペースだけでなく様々なサービスを提供するレンタル工場を考えました」

2011年当時は1000~2000㎡を探す企業が多かったが、現在は200~500㎡のニーズが増えているという。

また、現地法人設立直後は会計担当者の準備ができないという企業が多く、こうした企業の声から会計事務所と提携したサポートも始めた。

スピーディーに操業できて短期間に利益を上げられるレンタル工場は、将来も十分に期待できるとMr. Vuは語る。また近年では、初めての海外進出を検討する実行可能性調査において、手軽な賃貸工場に対する問合せが増えているそうだ。

「機械搬入等の所要日数にもよりますが、最初の打合せ会議から3ヶ月内に、工場の全面稼動が可能になります」

同社の収益は2015年と比較して206%の増益となっており、2017年は前年比で157%の増益を見込んでいる。

基本情報

設立年 : 2012年
所在地 : Lot K, Tan Kim Industrial Park, Tan Kim Commune, Can Giuoc Dist., Long An Province
区画 : Kizuna1は310~1000㎡の全32区画、Kizuna2は290~1800㎡の全72区画、Kizuna3は 240~4000㎡の全40区画
最低契約年数 : 3年
賃料目安 : 4.0~6.3USD/㎡(月額、管理費と公共インフラのメンテナンス費用込、VAT別)

 

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