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3000文字の良書梗概

負の感情を捨てる方法
「最悪」は0.1秒で最高に変わる 【前編】


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どんな人でも、怒りや嫉妬、恨み、憎しみ、劣等感といった「負の感情」に苛まれることがあるだろう。そうした不快な感情に心が支配されると、思考がループし生産的な行動ができなくなる。そしてそれがエスカレートすれば心の病や自殺念慮にも結びつきかねない。本書の著者は、まさにそうしたプロセスをたどり、25歳から10年もの間「引きこもり」状態になったという。本書では、その時の経験をもとにした心理カウンセリングで人気を博す著者が、負の感情への「とらわれ」から自由になり、充実した人生を送るための処方箋を、具体的なワークやエピソードの紹介を交えて公開している。自分の感情をコントロールし、心と頭を整理するための数々のノウハウは、日常生活のみならずビジネスにおける問題解決や意思決定のヒントにもなるものだ。

自分も相手も「不完全」であることに気づき、受け入れる

「負の感情」とは、私たちが普段の生活で抱く、怒り、嫉妬、恨み、憎しみ、劣等感、不満といった、後ろ向きの不快な感情のことです。負の感情にとらわれると、自分の大事な目的を忘れてしまい、ないものねだりをし、その怒りや妬みの対象のことばかりを考えてしまいます。生産的な思考や行動ができずに、人生の貴重な時間を浪費してしまうのです。

負の感情が正の感情に突然変わるようなことはありません。どんなに成功を収めた人でも、人格的に優れている人でも、人間は生きている限り、自分にないものを求め、それにとらわれることがあります。

一方で、負の感情を捨てて、「とらわれ」からさよならすることもできます。重要なのは、自分の感情を客観的に理解することです。

「もし私があなたの立場だったら、私もきっと同じことをしたでしょう」。これは、私がカウンセリングでクライアントによくかける言葉です。とても優秀なのに、一人で思い悩むところがあって、何度も自殺を図ってしまうクライアントにその言葉をかけた瞬間、彼は張り詰めていた緊張の糸がふっとほぐれて、わっと泣き出し、その直後に大きな安心感を得ました。それは、「自分の不完全さ」を認められたことによる、人間としてごく自然な反応です。

相手の言葉を聞いて、聞いて、聞き続けて、最後にすべてを受け入れる。これは自分自身にも有効な考え方です。不完全な自分を受け入れるということです。自分の中のどす黒い感情を認める。そうした瞬間に、嫌われてもいいから、自分らしく生きようという勇気がわいてきます。

もし誰かに不満をもっていたら、その人も不完全だと気づくのです。すると、その人の欠点もあまり気にならなくなると思います。自分も不完全だし、相手も不完全なのだということです。

「めんどうくさい」という気持ちも同じです。やりたくないという気持ちに一旦抵抗するのをやめて、受け入れるわけです。「そうしなければならない」という呪縛から一旦自分を解放してあげる。そうすると、しばらくして、やっぱりやろう、と思う気持ちが自然にわいてくるものです。とらわれを手放すと、すーっと気持ちが楽になって自然体で考えることができるようになります。

私たちは、よく「たまに」とか「あまり」とか、「なんとなく」とか、自分の感情がわからなくなってきたことをアピールする言葉を使います。これは「快」か「不快」か、を自分で決めていないということです。快とは、対象を肯定して受け入れる気持ち。不快は、対象を否定して排除する気持ち。ある事柄に対して、そのどちらかをどう感じるか振り分けて、初めて自分の感情に気づくということがよくあるのです。

「とりあえず」などのお茶を濁す言葉を使わずに、客観的に「わからない私がいる」ということを受け入れることが大事なのです。すると、わかろうとする努力が始まります。これが「自分と向き合う努力」です。

自分の行動を決める感情は、あなたが握っているのです。それを手放すことも、あいまいにすることも全部自分が決めているのです。自分の感情をコントロールすることは難しくありません。自分を否定するのも肯定するのも自由です。

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