ベトカル

Vietcul

人気メディアの編集長に取材!

ベトナムの若者を支える
最新トレンドとメッセージ vol.01


誌名はチャットの「2!」から

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『2!』編集長のMs. Do Khoa Mai Lam(左)と、社内全体の副編集長を務める Mr. Pham Cong Luan
撮影:大池直人

13年の歴史を持つ、若者に人気の情報誌だ。主なテーマは各分野の最新トレンドで、毎号変わる特集とカバーストーリーが華やか。特集では主に一般の若者が主人公。例えば、「オンラインでビジネスを!」では、成功した若者数人に取材して、その秘訣などを紹介した。編集長のラム(Lam)氏が企画の条件を語る。

「読者である若者に役立つこと、読者からの要望や関心を持ちそうなテーマ、今後ベトナムに流行りそうな海外のトレンド、です。掲載した人が後に他のメディアで取り上げられることもあります」

同誌の表紙を飾るのは今が旬の芸能人で、カバーストーリーはその取材記事だ。読者への影響力が大きいために対象者は厳選。真面目な芸能活動、ベトナムへの高い貢献度、スキャンダルのなさなどが基準となり、他の媒体に出たがらない人でも、同誌ではOKを出してもらえるそうだ。

『2!』のメインの編集者はホーチミン市とハノイに各3人おり、ハノイでは主にデザインを扱う。スタイリストやカメラマンなどのフリーランスも使っているが、ユニークなのは「コントリビューター」と呼ぶ高校生や大学生などの一般協力者。総数約100人中10人程度が中心に動き、記事の寄稿などをしているという。

ちなみに、『2!』という誌名は、若者がチャットをする時の挨拶「2!」(=Hi!)から付けられている。

若者の悩みはいつも同じ

カバーストーリーに続くのは、最もページ数が多いファッション、ビューティ、ショッピング。掲載されたグッズは売れ筋となるため、最初にファッションエディターが選び、ビューティエディターがチェックし、ラム氏が決定して品質を守るという。

エクセサイズや食事法を載せた健康ページ、若者向けの相談室、連載小説と続き、エンタメ記事が来る。ここもページ数が多く、紹介するのはアメリカ、イギリス、日本、韓国などの音楽、映画、ドラマだ。

ただ、隠れた人気記事は「編集長からのメッセージ」。いわば若者への応援歌であり、ラム氏が13年間、ほとんど一人で書き続けてきた。他誌に負けない『2!』の強みだという。

「いつでも若者の悩みは同じで、時代によって解決策が違うだけ。特に感じるのは彼らの孤独です。私は、記事を通して読者と会話したいと思っています」

ラム氏いわく、ベトナムの若者は『ノルウェイの森』(村上春樹著)が大好きなのだとか。なぜなら…「この本には若者の孤独が描かれているからです」。

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